品質管理システムを提供 会津若松拠点、東京・アクセンチュア

 

 会津若松市に拠点を置く総合コンサルティング大手アクセンチュア(東京)などは、会津地方の中小製造業者のデジタル化推進に向け、製品の品質や在庫、経費などを管理する業務システムを開発し提供を開始した。システムの利用で原材料の発注量や納期をより正確に予測できるようになり、在庫の削減や生産効率の向上につながるという。

 製造業のデジタル化支援

 アクセンチュアによると、中小企業が単独でシステムを開発して維持・管理するには多額の費用が必要になるため、デジタル化が進まない一因となっており、企業にとってシステム開発などの初期投資を抑えられる利点があるという。利用料金は月額制。

 開発に当たり会津大から技術支援を受けたほか、会津地方の製造業などでつくる会津産業ネットワークフォーラム(ANF)から意見を聞いた。ANFの会員企業での試験導入を経て本格運用を始めた。試験導入した企業は在庫や人件費を削減できたといい、アクセンチュアは「導入企業の生産性が25%向上する」と見込んでいる。

 システムは複数の会社で同時に利用できるため、アクセンチュアは導入企業間の連携を進める考えだ。共同で原材料を購入して単価を抑えたり、企業間で原材料を融通したりすることでコスト削減につながるとしている。共同受注による総受注量の増加も期待する。

 アクセンチュア・イノベーションセンター福島の中村彰二朗センター長は「この取り組みを『会津モデル』として確立し、全国に拡大したい」と意欲を示した。