南相馬・小高から「新しい酒」 バー併設酒蔵グランドオープン

 
招待者に酒蔵を案内する立川さん(手前)

 南相馬市起業型地域おこし協力隊の佐藤太亮(たいすけ)さん(29)が同市小高区に整備を進めていた、バー併設の酒蔵「haccoba(ハッコウバ)」が10日、グランドオープンした。復興を目指す地域のにぎわい創出などが期待される。

 酒蔵とバーは空き家だった小高区にある築40年超の民家を改装した。ホップなど、さまざまな副原料を使った"新しい日本酒"を醸造する。バーは5月初旬から本格稼働、酒の販売は5月中旬を予定している。

 佐藤さんは昨年2月に会社を設立し、妻みずきさん(44)、同協力隊の立川哲之さん(27)と共に酒造りに取り組んできた。東北地方で伝統的に行われていた「花酛(はなもと)」と呼ばれるホップを使った製法をメインに酒を醸造。酒税法上の清酒と少し異なる「クラフト酒」を製造。柑橘系の爽やかな味わいの試験醸造酒Aと華やかな味わいの同Bの2種類を仕上げた。

 開所式では、関係者が酒蔵で初めてできた酒で乾杯した。参加者からは「フルーティーで、爽やかな飲み口」といった感想が聞かれた。

 佐藤さんは「挑戦的な味わいの酒を造ることができた。ふらっと飲みに来る場所として地域の人に集まってもらえるようにしたい」と抱負を語った。問い合わせは「haccoba」(メールアドレスsupport@haccoba.com)へ。