「三五八を食卓に」食文化継承へ研究会発足 アレンジレシピを募集

 
「三五八を食卓に根付かせたい」と話す後藤社長(右)ら

 農産物の生産・加工・販売の御稲(みいね)プライマル(本宮市)は、発酵食品「三五八(さごはち)」の魅力を広めようと「358研究会」を発足する。三五八を使ったアレンジレシピを募集し、料理の商品化やレシピ本の製作を目指す。同社の後藤正人社長(41)は「伝統的な福島のコメの文化を未来につなげるために、三五八を食卓に根付かせたい」と話している。

 三五八は塩、こうじ、蒸し米を3対5対8の割合で混ぜ合わせた発酵食品。一般的には三五八漬けとして、キュウリなどの野菜の漬物や、肉や魚を漬け込む際に使われる。塩こうじよりも塩分が少ないため、味付けの調整がしやすい特徴があるという。

 同社によると、三五八は本県が発祥とされる。「会津や中通りは寒く、コメの収量が安定しないことから『コメを無駄にしない』と、くず米を漬け床として使ったのが始まりとされる」と後藤社長。一方で、「福島のソウルフードといえるが、存在も歴史も知らない人が多い」と明かす。

 同社はクラウドファンディングで支援者による「358研究会」を発足し、「時短で、簡単に、おいしく」をテーマにした三五八を使ったレシピを募集する。その後、レシピをまとめることで三五八の魅力を広く発信し、伝統的な食文化の継承につなげたい考えだ。

 後藤社長は「たくさんのアイデアレシピで三五八をより一層、魅力的なものにしたい。そしてコメを大切にしてきた農家の思いや知恵を絶やさずに伝えていきたい」と話す。