郡山「アサカマイ887」種もみ消毒に温泉水活用、JA生産部会 

 

 郡山市産最高級米「ASAKAMAI887(アサカマイ・887)」の生産に取り組むJA福島さくらの生産部会は今年、同市の磐梯熱海温泉の温泉水を使った種もみの温湯消毒に初めて挑戦する。1日、郡山市のユラックス熱海で温泉水のくみ取りを行った。

 アサカマイ887は、農薬や化学肥料を慣行栽培の半分以下にする「特別栽培米」。温湯消毒では、60度の湯に種もみを浸すことで農薬を使わずに消毒し、稲の病気を防ぐ。生産部会によると、この湯に温泉水を使うことで、苗の根張りや病気に強くなることを期待しているという。

 磐梯熱海温泉の泉質はアルカリ性単純泉で無色透明、無味無臭。昨年から泉質分析や発芽試験を行い、使用に適していると判断した。生産部会に所属する農家19件中11件が温湯消毒を取り入れており、このうち9件が温泉水を使った温湯消毒に挑戦する。先駆けて温泉水での温湯消毒を行った農家では、通常よりも2日早く発芽が確認され、浸透性の高さなどを感じているという。

 この日は、生産部会の役員らが、機械を使ってタンクに温泉水をくみ上げる作業を行った。遠藤昭夫部会長は「種もみの消毒はコメの仕上がりに重要な工程。地元の温泉水を使うことで、さらに良いコメができると期待している。郡山全体が協力してこだわって作っているコメだということをアピールしたい」と期待を寄せた。