ヨークベニマル、全店舗にAI発注システム導入 業務効率化

 

 スーパーを展開するヨークベニマル(郡山市)は東北や北関東の全店舗で人工知能(AI)を使った商品の発注システムを導入した。商品の売れ行きや在庫をAIが管理・分析する仕組みで、発注にかかる時間の削減や品切れ防止につながっているという。今後、従業員が行う商品の値下げ幅を決める作業などでも活用する計画で、同社は売れ残りによる食品の廃棄ロスを減少させたい、としている。

 AI発注システムは、必要な在庫の補充量を算出したり、需要を予測して発注数を決めたりする。昨年8月の導入後、発注作業にかかる時間が各店で1日1時間以上削減されるなど業務の効率化が図られている。

 現在、牛乳や豆腐などの日配品や日用品、加工食品でこのシステムを活用しているが、対象を生鮮食品などに拡大する方針。その日の気温や残数などを踏まえ、各店の売り場担当者が行っている商品の値段の付け替えのタイミングや値下げ幅を決める作業の切り替えも検討している。

 ◆「電話で宅配」6店舗に拡大

 ヨークベニマルは、2018(平成30)年に県内2店で実証を始めた「電話で宅配」サービスの実証店舗を県内外6店舗に拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大などで需要が高まっており、実施店を増やす方針だ。

 「電話で宅配」は、買い物に出掛けることが困難な高齢者のために南会津町と郡山市の2店で18年に始めたサービス。午前中に電話で注文を受けた商品を夕方までに届ける。商品一つから受け付け、一律330円で配送している。

 デジタル機器が苦手な高齢者も利用しやすく、それぞれの店の客層に合わせた形でのサービスが好評で、利用は順調に伸びているという。