「マスターズ優勝おめでとう」福島県内でもプレーの松山を祝福

 

 男子ゴルフの松山英樹(29)が11日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで行われたマスターズ・トーナメントで優勝し、歴史と高い格がある年に4度のメジャー大会を日本の男子で初めて制した。

 4打リードで迎えた最終ラウンドは後半に差を詰められたが73にまとめ、通算10アンダーの278で逃げ切った。メジャーの中でも憧れる選手が多い「ゴルフの祭典」の歴史に10度目の出場で名を刻み、優勝者に贈られる「グリーンジャケット」を着て腕を突き上げた。

「福島オープン」も参戦

 松山は、アマチュア時代から何度も福島県のゴルフ場でプレーしている。

 東北福祉大に在籍していた2010(平成22)年と12年は棚倉田舎倶楽部(棚倉町)で開かれた「トピーカップ日米大学対抗ゴルフ選手権」に出場。プロ転向後の15年は、グランディ那須白河ゴルフクラブ(西郷村)で開催された男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に、全英オープン終了直後の強行日程で参戦した。

 「当時からほかの選手とはオーラが違っていた。内に秘めている決意があるのかなと感じた」。棚倉田舎倶楽部を運営する棚倉開発の常務生方淳子さん(65)は、松山の大学時代を振り返る。

 同ゴルフ場はトピーカップ開催のほか、東北福祉大の合宿場にもなるなどゆかりの地。競技だけでなく、プロを目指す子どもたちと触れ合う松山を見て、生方さんは「若いのに周りへの気配りができて優しい感じの人」との印象を持ったという。

 日本人選手初の偉業達成に、生方さんは「優勝の瞬間をテレビで見ていた。今までの関わりなどが思い出されて感動した」と喜んだ。

 棚倉開発の社長は、松山と同学年でジュニア世代からしのぎを削ってきた男子プロ石川遼の父勝美さんが務めている。勝美さんは「彼(松山)の技術で世界一といえるのはアイアンショット」とたたえ、子どもたちにアイアンの技術を磨くように呼び掛けた。

 グランディ那須白河ゴルフクラブ支配人の高久幸夫さん(51)によると、松山は「(同ゴルフ場が)良いコースで好き」と話し、ツアー戦だけでなく練習ラウンドでも同ゴルフ場を複数回利用している。

 高久さんは「日本中に勇気と感動を与え、『日本人でも勝てる』ということを証明してくれた。松山プロに続いてこれからどんどん海外メジャーで勝てる人が増えてほしい。マスターズ優勝おめでとう」と快挙を祝福した。