高齢者のコロナワクチン接種開始 福島県初は郡山、初日に200人

 
県内で開始された65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種=12日午後3時ごろ、郡山市・星総合病院

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、全国各地で始まった。同日、県内市町村のトップを切って郡山市で始まり、2会場で計200人が接種した。同市では5月8日までに計970人が2回の接種を完了する予定。

 会場となる同市の星総合病院と総合南東北病院にはこの日、午後2時の接種開始に合わせ、予約した市民が次々と訪れた。担当者の指示に従って予診票を提出して問診を受けた後、ワクチンを接種した。午後5時までに全ての接種が終了した。

 主婦の女性(72)は接種後「1年以上、外出を自粛するなど生活を制約してきた。早く国民全体にワクチンが行き渡ってほしい」と話した。会社役員の男性(73)は「痛さは全く感じなかった。ワクチンを接種したからといって油断せず、これからも感染防止対策を続けていきたい」と気を引き締めた。

 市が事前に実施した模擬訓練では、想定より時間がかかるなど課題が見つかった。この日の本番では時間に余裕を持たせたスケジュールを組んだこともあり、市は「トラブルや体調不良を起こした人もなく、滞りなく終えることができた」(市ワクチン接種プロジェクトチームの松田信三室長)としている。

 次回の5月10日からの接種予約は今月26日から受け付ける予定。郡山市の対象者は約9万人で、今後のワクチンの供給具合にもよるが、市は7月下旬までの接種完了を目標としている。5月下旬からはクリニックなどの個別会場での接種も開始する予定。

 県内のほかの市では今月19日以降、順次接種が始まる予定。