15日にもツキノワグマ出没注意報 福島県、目撃増加受け初発令

 

 県内のツキノワグマの目撃件数が増加していることを受け、県は15日にも初めて「ツキノワグマ出没注意報」を発令する方針を固めた。クマが冬眠から目覚め活動的になる時期を前に、クマに遭遇しないこつやクマが人里に住み着かないようにする生活上の注意などを広く発信する。注意報の対象は県内全域で、クマの目撃情報が多い夏ごろまでを見込んでいる。

 昨年度の県内のツキノワグマの目撃件数は前年度比45件増の603件で、過去最多となった。昨年10月には喜多方市のJR喜多方駅近くの住宅街で男性がクマに襲われ軽傷を負うなど、人里での目撃情報も増加している。県によると、クマの餌となるブナやミズナラなどの植物は昨年度、中通りで凶作、会津で大凶作となり、餌不足のクマが人里に現れる要因となった。

 15日に福島市で開く県野生鳥獣被害対策庁内連絡会議で注意報発令について説明し、市町村に通知する。クマの生息域を知る方法や、家の周りに生ごみを放置しないなど、人里にクマを定着させないための注意点を盛り込む。