果物王国の新たな逸品 福島・吾妻山麓醸造所4月15日から販売

 
吾妻山麓醸造所が製造したロゼワイン(右)とシードル

 福島市桜本の吾妻山麓醸造所は15日、福島市産のリンゴを使った「ふくしまシードル」と長野産のブドウで仕込んだロゼワインを発売する。昨年10月から本格的にワイナリーの稼働を開始して製造した初の商品で、香り豊かな果実酒が完成した。

 今回は750ミリリットルボトルでシードル3000本、ロゼワイン500本を製造した。価格はいずれも1本2200円。醸造所で商品を取り扱い、今後は自社のオンラインショップや市内の小売店などでも販売する。

 シードルは福島市で生産された「ふじ」と「陽光」の2種類のリンゴを使用。ロゼワインは原料のブドウを長野県から仕入れているが、敷地内の約2ヘクタールに苗木約5000株を植えており、数年後には地元産に切り替える。

 商品発表会が14日、醸造所で開かれ、横山泰仁社長が「『果物王国ふくしま』をPRしたい。福島の新たな観光スポットになれば」と意気込んだ。醸造所は市内を一望できる場所にあり、今秋までに試飲が楽しめるスペースを整備し、憩いの場とする考え。醸造所に出資するふくしま未来研究会の佐藤勝三代表は「風景が素晴らしく、多くの人が集う場所になってほしい」と期待した。

 住所は福島市桜本字梨子沢4の2。商品の販売時間は午前10時~午後3時。当面は無休。問い合わせは吾妻山麓醸造所(電話024・563・5057)へ。

 福島西高生がラベル描く

 「ふくしまシードル」のラベルは福島西高(福島市)デザイン科学科のビジュアルデザインコースの生徒12人が考案し、12種類のラベルが商品の「顔」として採用された。

 ラベル発表会が14日、同校で開かれた。生徒一人一人が「幅広い年齢層に親しまれるようかわいらしいデザインにした」「シードルのシュワシュワ感をイメージした」など、デザインに込めた思いを発表した。

 新井田萌々(もも)さん(17)は「製造工程を映像で見て印象的だったリンゴが転がる様子を表現した。炭酸の爽快感も盛り込むことができた」と紹介。「商品のラベルになったことに感動している」と話した。

 ラベルは12人の作品から1点を選ぶ予定だったが「甲乙をつけられなかった」と吾妻山麓醸造所の横山泰仁社長。「若い力によって商品が完成したことをうれしく思う」と感謝した。