農業再生、川内村産ワイン完成 21年秋から村内外で販売へ

 
ワインの完成を祝う関係者

 川内村産のブドウを使ったワインが完成し、15日、村のブドウ畑「高田島ヴィンヤード」でお披露目会が開かれた。関係者が東京電力福島第1原発事故からの農業再生と新しい産業の構築に向けた一歩を祝った。

 ワインの製造に向け、村などが出資する公設民営会社「かわうちワイン」は2016(平成28)年にブドウの生産を開始。現在は約3ヘクタールの畑に約1万1000本を栽培している。昨秋にシャルドネ約650キロを収穫し、山梨、新潟両県のワイナリー(醸造所)に醸造を委託。今年3月に750ミリリットル入り561本が完成した。すっきりとした酸味が特徴の味わいに仕上がったという。

 お披露目会では、ブドウ栽培に関わった住民らにワインが振る舞われた。かわうちワインの社長を務める猪狩貢副村長は「ようやく完成にこぎ着けることができて感無量。ワイン造りを核として地域活性化につなげたい」と話した。

 今回醸造したワインは試作品のため販売しないが、村はワイン畑の一角にワイナリーを建設している。今秋からは収穫から醸造まで村内で完結できる体制が整う見通しで完成したワインは村内外で販売する予定。