飯舘「ライスセンター」完成 農業振興に向け気持ち新た

 
ライスセンターを視察する杉岡村長(右)と数又組合長(右から2人目)ら

 飯舘村が同村深谷に整備を進めてきたライスセンターが完成した。15日、施設を管理、運営するJAふくしま未来への引き渡し式が現地で行われ、関係者が村の農業振興に向けて気持ちを新たにした。本年産米の作付けと収穫に合わせて稼働を開始する。

 原発事故による全村避難で既存のライスセンターなどの維持管理ができなくなり、各施設が解体されたことを受け、拠点を集約して新築した。収穫したもみの乾燥や貯蔵などを行う。低温倉庫では一定の温度で玄米などを保管する。在庫管理をコンピューターで制御する「自動ラック式」と呼ばれる機能も導入した。

 コメの貯蔵量は約960トンで、村が目標とする作付面積約200ヘクタール分に相当する。工事費は約17億3800万円で、国の福島再生加速化交付金を活用した。

 引き渡し式で、杉岡誠村長は「村の水田農業の中核となる施設が完成した。村民と共に農畜産業の振興と発展を図っていく」、同JAの数又清市組合長は「営農再開に向けて村民のよりどころとなる。農業者の所得向上や農業振興に力を入れていく」と述べた。

 村と同JAは15日、農業振興に向けて相互に連携する協力協定も締結した。