「ツキノワグマ出没注意報」発令 福島県、期間は7月31日まで

 

 県は15日、ツキノワグマによる人身被害などを防ぐため、初の「ツキノワグマ出没注意報」を発令した。県内全域が対象で、クマと遭遇しないための行動や人里にクマを寄せ付けないための注意点などについて重点的に呼び掛ける。期間は7月31日まで。

 福島市で同日開いた県野生鳥獣被害対策庁内連絡会議で、発令を決めた。県によると、昨年度の県内のツキノワグマ目撃件数は603件で、3年連続で過去最多を更新した。今年2~3月は例年より気温が高く、クマが早く冬眠から覚め、活動的になる可能性があるとして注意報を出すことにした。

 15日の会議では、溝口俊夫県野生動物調査専門官が県内のクマ出没状況や注意報の意義について解説し「注意報の発令を通じて人の行動変容を促し、事故を防ぐことが重要だ」と述べた。具体的には、トウモロコシやスイカなどはクマを引き寄せる効果があるため、集落やそのすぐ近くで作付けすると集落に出没する危険が高まると指摘した。その上で、通学路や学校近くは特に注意し、集落から離れた場所に集合畑を作ったり、電柵で囲んだりする必要があるなどとアドバイスした。