相馬港の環境美化へ「マリンサポーター」設立 ボランティアら連携

 
調印式に臨んだ木須さん(中央)と近内所長(右)、立谷市長

 相馬市で釣りや観光で港を訪れた人によるごみのポイ捨てが問題となっている。地元の理解を得ながら釣りを楽しむ文化を守りたいと、市内の釣具店などがボランティア団体「相馬マリンサポーター」を設立した。県相馬港湾建設事務所や相馬市の協力を得て、港周辺の環境美化に取り組む。20日、市内で3者による合同調印式が行われた。

 同団体代表で釣具店「豊漁」の木須加奈子さん(38)によると、新型コロナウイルスの感染拡大で、距離を取って楽しめる釣りが人気を集める中、港付近で捨てられた空の飲食容器や釣り糸などが目立つようになった。このため、地元関係者の理解が得られず、釣りの禁止区域が広がっているという。そんな中、木須さんらは「このままだと、釣りができる場所がなくなってしまう」と危機感を強め、マリンサポーターの設立を構想。店の常連などに呼び掛けると、賛同する声が相次いだ。

 団体は県内外に住む釣り人ら約60人で構成、ごみ拾いなどで使用する用具は県から借り受け、集めたごみは市に引き渡す。25日には相馬港、松川浦漁港で初の清掃活動を実施する。今後は定期的にごみ拾いなどに取り組む予定。

 調印式には木須さんと同建設事務所の近内剛所長、立谷秀清市長が出席、協力関係を確認した。木須さんは「港を利用する人にマナー向上を呼び掛けたい。活動を通じて、釣りができる区域を広げていきたい」と話した。