南相馬・小高に水稲育苗やキュウリ栽培施設、23年4月完成予定

 
小高区に整備される営農支援施設のイメージ図

 東京電力福島第1原発事故で避難指示が出された南相馬市小高区に整備される栽培施設は2023年4月の完成を予定している。市が整備、JAふくしま未来が運営し、水稲育苗やキュウリの栽培を行う。23日、市への取材で分かった。

一部は来年4月稼働 市によると、施設は来年4月から一部を稼働する予定。敷地面積は約1万7千平方メートル。事業費は約19億円。敷地内には水稲育苗を行う鉄骨ハウス5棟と、キュウリを栽培するパイプハウス38棟を建設する。

 施設の整備は、小高区などでの営農再開を支援し、住民の帰還を促すのが目的。育てた苗は市内の農家に販売し、育苗の手間を省くなどして営農の環境を整える。キュウリはほかの農作物よりも栽培しやすい利点があるため、農業未経験の地元高齢者らの雇用促進を図る狙いもある。

 また常磐道浪江―南相馬インターチェンジ(IC)間には小高スマートICの設置が計画されていることから、将来的にはアクセスの良さを生産物の市場拡大につなげたい考えだ。市の担当者は「施設を活用して、帰還した住民の営農再開の一助になれば」と話す。