福島県、新型コロナ対応病床数増へ いわき市は時短要請を検討

 

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、県は23日、現在469床の確保病床数を弾力的に増やす方針を固めた。今月の感染者数は、月別で最多の779人に上った1月と同程度で推移。県はさらに感染が広がった場合に対応できる病床を確保するため、医療機関などと調整する。

 今月の感染者数が市町村別で最多となっているいわき市は、酒類を提供する飲食店などへの営業時間短縮要請が必要かどうかの検討に入った。22日現在、市内で243人の感染を確認。病床使用率は77%に上っており、市外の医療機関との入院調整が必要な状況が続いている。市は月内の感染状況を見ながら、大型連休前にも判断する。

 県によると、今月の県内感染者数は22日現在で627人に上り、1月の22日時点の628人とほぼ同じ。入院者数(予定を含む)は248人で、病床使用率は52.9%となり、13日ぶりにステージ4(爆発的な感染拡大)の指標の50%を上回った。県は「既存の病床数では厳しい状況」との見方で、5月をめどに病床の確保を目指す。

 病床確保について、国は1日当たりの感染者数を今冬のピーク時の2倍と想定して対応するよう方針を示しており、県は今冬最多だった1月9日の46人の2倍に当たる92人を想定して病床数を算出する計画だ。

 また県は、入院率を引き下げ医療負荷を軽減するため、宿泊療養施設の活用を促進する方向で調整する。65歳以下で基礎疾患がなければ原則宿泊療養としている国の基準を踏まえ、県内の感染状況などを考慮しながら、宿泊療養とする基準を検討する。

 県は現状、宿泊療養は提供できる医療が不足しているとして、若い世代や入院先の医師が可能と判断した患者を宿泊療養の対象としている。