東北中央道「相馬福島道路」全線開通 待望の高速交通網が誕生

 
全線開通した東北中央道の伊達中央IC付近を行き交う利用者の車列。左奥が桑折高架橋と東北道方面=24日午後3時35分ごろ、伊達市

 国土交通省が復興支援道路として整備を進めてきた、東北中央道「相馬福島道路」(延長約45キロ)の霊山―伊達中央―伊達桑折インターチェンジ(IC)間(延長10.2キロ)が24日、通行可能となり、相馬福島道路が全線開通した。常磐道と東北道が結ばれ、山形県につながる道路ネットワークが生まれた。

 伊達桑折ICで行われた開通式典では、赤羽一嘉国土交通相が「着手から約8年というかつてないスピードで開通できた。常磐道の4車線化も加速させたい」とあいさつ。内堀雅雄知事は「広域的な連携、交流の基幹となる道路。地方創生を力強くけん引してくれると期待する」と述べた。このほか、平沢勝栄復興相や沿線自治体の首長らがあいさつした。

 東北中央道は、相馬福島道路を除くと福島ジャンクション(JCT)―東根北IC(山形県)間が開通しており、将来的に横手JCT(秋田県)で秋田道と接続する。総延長は約260キロ。相馬福島道路は無料区間だが、東北道を利用し山形県に向かう場合、県内では桑折―福島JCT間で料金が必要になる。

 全線開通により、南東北の主要都市間の相互アクセスが向上し、広域観光や交流促進など地域の活性化が期待される。救急医療の面では、相馬市役所から福島市の福島医大病院までの救急搬送時間は、従来から25分短縮され、約1時間となる。