浜と中、未来開く道 相馬福島道路、観光・経済・医療に好影響

 

 「歴史的な日だ」「中通りと浜通りがつながり、大きな発展につながる道」。相馬、県北の両地方を結ぶ「相馬福島道路」が全線開通した24日、市民や沿線市町村の首長のほか、経済や観光、医療の関係者からは期待と喜びの声が上がった。

 開通時刻の午後3時30分が近づくと、霊山インターチェンジ(IC)には開通を待つ車の渋滞ができた。開通区間の霊山―伊達中央―伊達桑折IC(延長10.2キロ)を運転したという桑折町の会社員吉田澄夫さん(70)は「これまでの半分以下の時間で移動することができた。景色もきれいで、今度は相馬まで足を延ばしたい」と笑顔を見せた。

 経済関係者の期待も大きい。伊達市商工会長の渡辺武さん(62)は「相馬港を活用し、伊達市で新たな産業が生まれることが期待できる」と産業振興の青写真を描いた。

 救急医療でのメリットも見込まれている。相馬地方には、3次救急医療機関がなく、脳疾患や交通事故の重傷者らを福島医大病院(福島市)に運ぶ際は、時間などとの闘いを迫られる。

 「元祖・命の道だ」。医師でもある立谷秀清相馬市長は相馬福島道路をこう表現した。相馬地方消防本部警防課の救急係長横山良平さん(46)は「信号で減速するだけでも患者の血圧は変化する。相馬福島道路によるスムーズな搬送は、患者の負担を少なくする」と期待を寄せた。