【福島民友記者走行ルポ】相馬福島道路全線開通 カーブ緩やか

 
上保原トンネルの出入り口付近。トンネルを抜けると、眼前に福島盆地が広がった=24日午後

 「相馬福島道路」が全線開通した24日、相馬市から、開通区間を通り山形県米沢市まで、車を走らせた。

 午後3時、相馬市役所を出発。相馬インターチェンジ(IC)を通過し、新緑の山々の間を通る道路を30分ほど走ると、霊山―伊達桑折IC間に入った。

 アスファルトは真新しく、滑らかで心地よい。開通区間(延長10.2キロ)には、トンネル4本と10本の橋がある。それだけ谷や川があるということだが、急傾斜もなく、カーブも緩やかだ。

 途中、車列ができ、詰まり気味になった。多くの人がこの区間の開通を待っていたのだろう。伊達中央IC手前の上保原トンネル(305メートル)を抜けると、視界が瞬く間に広がり、福島盆地を一望できた。

 阿武隈川に架かる伊達大橋(398メートル)を渡ると目の前には伊達桑折IC、道路は大きく弧を描くようにして桑折ジャンクション(JCT)まで延びていた。

 相馬―米沢中央IC間(約86.8キロ)のうち、有料区間は東北道桑折―福島JCT間のみで、10キロにも満たない。料金所の電光掲示板に表示された金額は290円。ETC利用の休日割引になった。東日本高速道路のホームページによると、通常料金は410円。

 再び無料区間の東北中央道を走り、米沢中央ICで降りた。すぐそばの道の駅米沢でエンジンを止めると、時計の針は午後4時18分を指していた。車の流れに乗って走り、相馬―米沢中央IC間の所要時間は1時間10分程度。この間、パーキングエリアなどはない。車を降りると、さすがに体が少しこわばっていた。

 道の駅を家族で訪れていた山形県河北町の会社員村山義幸さん(33)に話し掛けると、「新型コロナが落ち着いたら、子どもたちを連れて相馬の海に行ってみたい」と声を弾ませていた。高速道で結ばれた地域間の交流が、一層盛んになりそうだ。