外国人に平易な言葉を 福島県国際交流協、5月以降に講座開催

 

 県国際交流協会は28日、本年度から平易な日本語を使った外国人住民との交流を推進する「やさしい日本語*国際交流プロジェクト@ふくしま」を始めることを発表した。「禁煙」を「たばこ、だめです」のように簡単な表現に言い換えることで、外国人住民とのコミュニケーション促進につなげる。企業の窓口対応に取り入れてもらったり、市民向けの講座を開いたりして浸透を図る。

 プロジェクトの概要は、同日福島市で開いた会見で明らかにした。同協会によると、昨年6月末時点の県内の外国人住民は1万5411人で、近年は増加傾向にある。2019年に県が実施したアンケートでは、74.3%の外国人住民が日本語のニュースや新聞を理解できると答えているものの、日本語の理解度にはばらつきがあるのが実態だ。

 会見に同席したカナダ出身で県国際課国際交流員の祐希・ミッシェル・ウインズさんは、「市役所や銀行の手続きなどでは『記入して下さい』より『書いて下さい』の方が分かりやすい」と述べ、明確な表現にする意義を指摘した。同協会は「公共交通機関」を「電車、バス」、「ご自由にお取り下さい」を「ただです。でも1人1個です」などに言い換えることを検討している。

 5月以降には、一般市民や外国人住民向けの講座を開催する。やさしい日本語は、東京五輪・パラリンピックのボランティア活動の場などでも役立てることも検討している。9月以降には、やさしい日本語の普及活動を担う人材養成講座を開くことも予定している。