厳戒の成人式、連休中「第4波」 新型コロナ、一部自治体中止

 
新成人に送る抗原検査キットの発送作業に追われる川俣町職員

 新型コロナウイルスの流行が「第4波」に入り、成人式を行う市町村や新成人を再び悩ませている。「第3波」の影響を受けて1月の成人式を延期し、5月の大型連休に実施しようとしていた各自治体は中止や再延期、または徹底した感染対策を取る難しい式運営を迫られている。

 「絶対に感染者を出さないよう対策を徹底する」。5月2日に成人式を実施する川俣町の職員は、晴れの日を迎える新成人のため入念な準備に追われている。

 町は新成人147人のうち、出席見込みの113人に抗原検査キットを発送し、検査結果が陽性となった人は式への出席を控えてもらうことに決めた。また、出席する新成人全員に携帯用のアルコールスプレーを配布し、基本的な感染対策を徹底してもらう。

 式運営を担う町生涯学習課長の望月高(たかし)さん(57)は「不特定多数の人が集まるイベントとは違い、成人式は対象者が限定されており、必要な感染予防対策を取れると判断した」と式実施の理由を説明する。

 新成人が多数いるほかの自治体と異なり、新成人が比較的少数との判断もあった。望月さんは「新型コロナに『感染しない』『感染させない』ため、万全の態勢で当日を迎えたい」と話す。

 5月1日に町内で10年ぶりに実施する双葉町は、2週間前からの体調管理や行動履歴の記入などの対策を取る。新成人62人のうち、20人が出席予定だ。担当者は「一度延期した分、しっかりと感染防止対策を取り、思い出に残る式にしたい」と力を込める。

 いわき市は、5月3日に延期していた成人式を中止した。市教委生涯学習課長の久保木隆広さんは「4月に入り、市内でかつてないスピードで感染が拡大したことで感染リスクが懸念された」と中止理由を挙げる。中止としたが、新成人が撮影した晴れ着姿の写真や動画をメールで募り、特設サイトで公開する。久保木さんは「なんとか新成人の晴れ舞台を確保したいとの思いからの企画だ」と話した。