「大型連休」スタート、福島県は静かな初日 新型コロナ第4波

 

 新型コロナウイルス感染拡大の「第4波」の中、今年も大型連休がスタートした。東京都などへの緊急事態宣言発令で帰省や遠出の自粛が続き、一定の観光客を期待していた県内観光地は静かな連休の初日に。帰省客でにぎわうはずの新幹線ホームも混雑は見られなかった。

 例年は、大きな荷物を持って帰省する家族連れなどで混み合うJR福島駅の新幹線ホーム。到着する新幹線から降りる乗客は少なく、利用客もまばらだった。東京都から帰省したという会社員女性(45)は都内の緊急事態宣言発令を受け、ぎりぎりまで帰省を悩んだというが「PCR検査を受け、陰性を確認してから帰省した」という。県内に住む祖母の家に向かうという仙台市の保育士女性(28)は「仙台もあまり人がいなかった。新型コロナに感染しないよう、祖母の顔を見に行くだけにしたい」と話した。

 県内有数の観光地の一つである会津若松市の鶴ケ城公園は、連休初日とは思えない静けさだった。管理する会津若松観光ビューローによると、コロナ禍前の2019年4月29日は約1万2000人の来場があったが、全国に緊急事態宣言が出ていた昨年4月29日は500人強。今年は雨模様ということもあって来場者は昨年と同程度で、同ビューロー天守閣管理課の神谷英資さん(30)は「冬の閑散期と変わらない」と話した。4月は昨年を上回る来場が続いていて、連休中も近場を訪れる人が一定程度いると予想していたが、「あまり来場者は見込めそうにない」と嘆いた。三春町から訪れたという男性(38)は、人がまばらな園内に「寂しい感じ」とする一方で「逆に落ち着いた雰囲気もいい」と話した。

 感染拡大を受けて観光では近場を選ぶ傾向が強まっており、観光客側も対策には敏感だ。世界最大級のタッチプール「蛇の目ビーチ」が海開きしたいわき市小名浜のアクアマリンふくしま。昨年の大型連休中は休館したが、今年は消毒液の設置など感染症対策を取って営業する。家族4人で訪れた本宮市の公務員男性(35)は「子どもたちは家の近くで遊ぶことが多くなっており、気分転換で来た。駐車場の車の台数を見て、混雑していないようなので入館した」と感染症には万全の注意を払っている様子だった。