看護学生がワクチン接種会場手助け 新型コロナ、血圧測定など

 
協力を申し出た佐藤さん(右)と関口さん。「看護学生として役に立ちたい」と話す

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、各自治体で会場運営に携わる人手の確保が課題となる中、相馬看護専門学校(相馬市)の学生が、相馬市の集団接種会場で血圧測定などの業務を担う。協力を申し出た学生は1日の接種開始を前に「医療従事者を目指す自分が手伝うことで、効率的な接種につなげることができれば」と意気込んでいる。

 相馬市では接種開始当初は、一つの接種会場を約40人体制で運営する予定としている。ただ22日以降は会場を増やす方針で、さらに人手が必要になる。受付や駐車場の案内などもあり、同市では市職員が連休中も交代制で対応する予定だ。

 そんな中、同校を運営する相馬地方広域市町村圏組合が、学校側に協力を打診。同校は休日などに学生を送り出すことを決め、2、3年生に参加を呼び掛けた。

 名乗りを上げた3年の佐藤彩華さん(20)は「医療現場を間近で見たい」と語る。報道を通じて多くの病院で院内感染が起きたことなどを知り「正直、怖い」と思った。だが、同時に奮闘する看護師の姿に「患者を助けたい。現場に立ちたい」との思いが湧いてきたという。

 同じく3年の関口巧輝さん(20)は「何かできることはないかと考えていた」と話す。「高齢者には、副反応への不安もあるはず。安心してもらえるように接したい」と心を寄せる。

 学生らの協力申し出に、同市は期待する。原史朗保健福祉部長(58)は「血圧測定などは市職員がこれまで関わったことがなく、本当にありがたい」と感謝する。

 協力する学生は、医療従事者の扱いでワクチン接種も受けた。相馬市の接種では5月中だけで延べ47人の協力を予定しており、今月中旬以降には南相馬市の接種会場で車いす利用者の介助などにも携わる予定だ。