東北初、ヘルニアのロボ支援手術 常磐病院、傷や痛みが少なく

 
手術支援ロボットを操作する黒川医師

 いわき市のときわ会が運営する常磐病院は30日、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を使ったそけい部ヘルニア手術を開始した。同病院によると、支援ロボットを使ったヘルニア手術が常時実施できる体制は東北で初めて。

 ヘルニアのロボット支援手術は、患部に3カ所の穴を開け3Dカメラとロボットアームを挿入する。開腹手術と比べ傷や出血の量、痛みが少なく、短期間での社会復帰が期待される。従来の腹腔(ふくくう)鏡手術と比べ、アームが繊細な動きに対応するため、比較的容易に手術ができるという。また、立体画像を見ながら座って操作するため、執刀医の負担が軽減されるという。

 同日、同病院外科診療部長の黒川友博医師らが担当して初の手術が行われた。これまで約200例のロボット支援手術を手掛けた上尾中央総合病院(埼玉県)の若林剛医師の指導で3件の手術を実施。常磐病院によると、手術はそれぞれ2~3時間ほどで終了した。黒川医師は「今後はヘルニアだけでなく、大腸がんなど消化器関係の手術にも導入していきたい」とした。

 常磐病院は2012(平成24)年に「ダヴィンチシステム」、19年にはより機能が充実した「ダヴィンチXi」を導入。これまで泌尿器科の手術で使用してきたが、今回初めて外科手術で導入した。