地震、連休を直撃 福島県内で震度5弱、新幹線など交通網乱れ

 
地震の影響で止まった新幹線の運転再開を待つ利用客=1日午前11時35分、福島市・JR福島駅

 宮城県沖を震源に県内で最大震度5弱を記録した1日の地震では、新幹線の運転見合わせや高速道の通行止めが相次ぎ、県内で5連休初日の帰省客らの足に影響が出た。復旧が続く2月の本県沖地震の被災地では、再び強い揺れに襲われた住民が疲れた表情を見せた。

 帰省のピークを迎え、大きな荷物を持った親子連れらが目立った福島市のJR福島駅では、駅員に運行再開の時間などを尋ねる利用者らで新幹線の改札前は混雑した。

 帰省で東北新幹線に乗車していた仙台市の会社員(24)は、走行中の地震で車両が停車、1時間ほど車内で待機した後に福島駅で下車した。スマートフォンなどを操作しながら運転再開を待つこと4時間。運転再開の吉報が届くと「とても長かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 常磐線も特急ひたちなどが運転を見合わせた。岩手県に帰省途中だった学生(20)は南相馬市の原ノ町駅で足止めを食らい「仙台駅を経由して一関市の実家に向かうところだった。これから親に迎えに来てもらう」と疲れた様子だった。

 震度5弱を記録した国見町の「道の駅国見あつかしの郷」は、5連休初日で多くの人出があったが、けが人や被害はなかった。鈴木亮一総支配人(47)は「従業員も冷静に対応でき、混乱なくお客さまを避難誘導できた」と話した。

 2月の本県沖地震で震度6強を観測した新地町。同町谷地小屋の自営業の男性(75)宅は今回の揺れで新たに壁に複数のひび割れができ、「何もかも直す余裕もない」とうなだれた。2月の地震では自宅の内壁の一部が落下し、外壁にも亀裂が入った。補修したくても、業者の手が回らない状況が続いており、男性は外壁の亀裂を自らモルタルで埋めるなどした。「また地震が来るかもしれない。見栄えなど気にしていられない」と話した。

 東北新幹線、5時間運転見合わせ

 地震の影響で、東北新幹線は、最大で約5時間運転を見合わせ、上下線計88本が運休、101本が最大7時間9分遅れた。約3万5700人に影響した。県内在来線は上下線計18本が運休、同28本に遅れが出た。約4350人に影響した。阿武隈急行にも遅れが出た。高速道も地震の影響で一部区間で通行止めとなった。