著書出版 104歳作家・いわきの田中志津さん 264ページに渾身込め

 
志津さんの著書「百四歳・命のしずく」

 いわき市の作家・歌人の田中志津さん(104)は、著書「百四歳・命のしずく」を出版した。志津さんの次男佑季明(ゆきあき)さん(73)は「感慨深い。読者に勇気と元気を与える一冊になったらうれしい」と喜んでいる。

 幼少期から文学が好きだった志津さんは、同人誌「文学往来」への寄稿を機に49歳で本格的な作家活動を始めた。波乱万丈な実体験をつづった随筆日記「雑草の息吹」が1966(昭和41)年、NHKで「今日の佳き日は」というタイトルでドラマ化された。その後も小説や随筆、短歌など数々の作品を発表し、今回の著書を含めて計16冊を出版した。

 104歳を記念して出版した「百四歳・命のしずく」には、全264ページに志津さんが100歳前後に執筆した随筆と短歌、95歳から書き留めている語録、過去作品を振り返る系譜を収録。大正から令和の時代を生きる志津さんの、内に秘めた芯の強さを感じられる文章で構成されている。

 料金は1650円。市内の書店などで販売している。問い合わせは牧歌舎東京本部(電話03・6423・2271)へ。