只見線のドキュメンタリー映画完成!写真家・星さんらの姿描く

 
JR只見線や奥会津の風景を撮り続ける星さん=1日、三島町

 JR只見線の復活に向け、さまざまな活動に取り組んできた人たちにスポットを当てたドキュメンタリー映画「霧幻鉄道―只見線を300日撮る男」が完成した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、会津若松市で8日に予定していた完成披露特別試写会は延期され、当面は上映を見合わせる状態が続くが、関係者は県内外での上映を目指し準備を進める。

 「コロナ禍だが、映画で只見線の復興に弾みをつけたい」。只見線の全線再開通が来年度に予定され、奥会津郷土写真家の星賢孝(けんこう)さん(72)=金山町=は上映に向けて東奔西走する。映画では、只見線の復活を信じて年間300日にわたって写真を撮り続ける星さんの活動を中心に、星さんから刺激を受けた周りの人たちが取り組んだ只見線を活気づけるおもてなし事業の様子などが描かれている。

 只見線は2011(平成23)年夏の新潟・福島豪雨で被災し、会津川口(金山町)―只見(只見町)間が不通となった。こうした中、星さんは只見線や奥会津の風景写真などを会員制交流サイト(SNS)に投稿し、インバウンド(訪日外国人誘客)を推進するなど古里の魅力を発信している。19年には福島民友新聞社のみんゆう県民大賞ふるさと創生賞を受けている。

 星さんは「これまで奥会津に足を運んでくれた台湾を中心とした東南アジアの人たちにもアピールしたい」とオンライン上映会などコロナ禍でもできることを模索する。

 主に会津地方を舞台にドキュメンタリー映画の製作に励む安孫子亘さん(61)=下郷町=が監督・撮影を担当した。製作費は約1000万円で、寄付やクラウドファンディングなどによる支援金を充てた。特別試写会は当初、8日に関係者を招いて開き、22日には金山町で奥会津各町村の住民らを対象に開催する予定だった。

 安孫子さんは「コロナで出だしからつまずくことは予測していなかった。感染状況を見ながら上映に踏み切りたい。県内の人たちには十二分に見てほしい」とPRする。