「会津本郷焼」住宅建材に初活用 伝統400年、内装タイル好評

 
会津本郷焼のタイルを敷き詰めた内壁と西田さん

 会津美里町の窯元「酔月(すいげつ)窯」の5代目当主の西田理人(みちと)さん(57)は、約400年の伝統を誇る陶磁器「会津本郷焼」を住宅の建材として初めて活用した。家の内壁に張られた淡い色の磁器のタイルが好評を得ている。日用品の食器などに活用されている伝統的な技術が新たな活路を見いだした。

 西田さんは会津本郷焼の新たな可能性を探る中で、耐久性に優れている原料の陶石を建材として利用できるのではないかと考えた。独自に開発した釉薬で淡い青色や茶色に彩った磁器のタイルを開発した。釉薬を完成させるまでに何十種類もの調合を試して完成させた。西田さんは「毎回色の出方が異なり、同じ物は二度とできない。意図しない色が出る面白さがある」とタイルを手に取り笑みを浮かべる。

 西田さんは磁器のタイルを会津若松市に建設中の住宅のキッチン壁に使用。れんが調に一面に敷き詰め、一枚一枚異なる色合いを楽しむことができる。

 西田さんは「店や家の一部に使用するだけでも、空間に会津本郷焼の味わいが出る。今後も会津本郷焼を応用して新たな可能性を見つけたい」と語った。タイルの基本サイズは縦約6センチ、横約21センチで、1枚700円で注文を受け付けている。問い合わせは酔月窯(電話0242・56・3103)へ。