「伝統の竹細工の魅力知って」元協力隊員が喜多方に製造販売店開く

 

 元喜多方市地域おこし協力隊員で竹細工職人の佐々木智子さん(46)は、竹細工の製造体験ができる店舗「竹工房 たけや」を同市南町2850にオープンさせた。「地元の人や観光客に竹細工の魅力を知ってもらえる場所にしたい」と笑顔を見せる。

 竹細工に興味を持ったきっかけは「浴衣に合うバッグを作りたい」との思いだった。独特の和の雰囲気と洗練された美しさに魅了された。大分県立竹工芸訓練センターで技術を学び、体験講座の講師をしていたころ、喜多方市の伝統工芸品である「雄国根曲り竹細工」と、担い手不足の現状を知った。同市に酒造り体験で訪れていたこともあり「喜多方のために力になりたい」と協力隊に応募した。

 2016(平成28)年10月から19年3月まで協力隊として活動。「厚みや幅をそろえるのは手の感覚のみで、技術を身に付けるため鍛錬が必要だった」と振り返る。竹を切り、感覚を研ぎ澄まして繊細な作業を行う日々に体を壊した時期もあった。「このままでは喜多方の役に立っていない。やり残してしまう」と喜多方市に残る決断をした。

 市の助成金と空き店舗を活用した。店では雄国根曲り竹細工のほか、大分県から取り寄せた竹細工を展示販売している。竹細工体験も行っている。「5年後、10年後、喜多方に竹細工を持っている人が増えるように、ファンを増やしていきたい」と佐々木さんはほほ笑む。

 時間は午前10時~午後5時。不定休。