夢に前進、ケニア派遣待つ 若松出身・木村さん、海外協力隊候補生

 
派遣されない不安を乗り越え、訓練に励む木村さん

 派遣前訓練が2年ぶりに再開された国際協力機構(JICA)の海外協力隊。会津若松市出身で、本年度1次隊候補生の木村勇太さん(30)も二本松市の二本松青年海外協力隊訓練所で、夢の実現に向けて意欲的に訓練に励んでいる。

 木村さんが協力隊を志したのは、郡山市に本部がある食品製造・販売会社で働いていて、国際協力に関心が高まったからだ。食材の8割程度を海外から輸入しているが、生産国の人は飢餓や貧困に苦しむ。「現地に行き、活動したい」。協力隊に応募し、昨年2月に会社を辞めた。

 予定される派遣先はケニア、職種はコミュニティー開発。主に土壌改良や農作物の栽培、食品加工などの支援活動をする。これまで農業に携わった経験がないために退職後、栃木県のアジア農村指導者養成専門学校に入学し、有機農業や畜産について学んだ。

 元々は今年4月に赴任する予定だった。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行で派遣見送りが決まり「行けないかもしれない」と不安が募った。開発途上国から留学する友人の所で仕事ができないかと考えたが、昨年12月から徐々に派遣が再開され、本年度1次隊の訓練に参加できた。

 訓練は45日間にわたって行われ、無事終了できれば派遣される。「現地の人と一緒に働いて知識を共有しながら、より良い活動をしたい」と早くも現地での活動に意欲を示し「訓練に励んで、協力隊としての資質を身に付けたい」と語った。