会津美里町消防団に民友旗 意識高く訓練、避難者の支援に尽力

 
「民友旗」の本年度受賞団体に決まった会津美里町消防団=2019年4月、会津美里町

 県内消防団の最高の栄誉とされる「民友旗」の本年度受賞団体が、会津美里町消防団(鴻巣泰一団長)に決まった。同消防団の受賞は初めて。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う避難者の支援に尽力したほか、火災による町内の死者数を直近5年間で年平均1人に抑えるなど、火災予防に取り組んだ活動が高く評価された。

 表彰は例年、県消防大会の席上、行われるが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で大会が中止となった。本年度については、主催する県消防協会と県が開催可否を協議している。

 会津美里町消防団は2005(平成17)年に会津高田町、会津本郷町、新鶴村の3町村が合併したことに伴い発足。現在は11分団767人が在籍している。昨年11月12日夜、高田、新鶴の両地区で同時間帯に建物火災が発生した際、鴻巣団長を筆頭に副団長、分団長の指揮の下で団員が消火活動に当たり、被害を最小限に食い止めた。町内全域に避難指示が出されたおととしの東日本台風(台風19号)では、人命を守るため警戒活動に当たった。

 消防団の積極的な活動もあり、町内では06年から6年連続で火災による死者ゼロを達成した。消防団は09年に、昼夜を限定した活動や特定の災害時のみ活動する「機能別消防団制度」を導入。会社勤めなどを理由に団員の出動が難しい日中の災害で、消防団OBが中心となって活動できる体制を取っている。

 コロナ禍で活動が制限される現在も感染防止対策を徹底した上で夜間の広報活動を継続、町民の防火意識高揚に努めている。新入団員や団幹部を対象とした訓練礼式、消防操法訓練にも力を入れており、町と連携した防災訓練や団所有の消防車両、小型ポンプの一斉点検などを行っている。

 福島民友新聞社は1956年から、地域の安全を守る優良消防団を顕彰し、県民の防火意識の高揚を図るため民友旗を贈っている。