福島県非常事態宣言、観光客まばら 誘客と人流抑制、悩ましく

 
マスク姿の観光客が断続的に行き交う大内宿=16日午後、下郷町

 県の新型コロナウイルス「非常事態宣言」に基づく緊急特別対策の開始から2日目となる16日、県内の観光地では休日にもかかわらず静かな風景が広がった。

 平時ならば多くの団体客が観光バスで訪れ、にぎわいを見せる下郷町の大内宿。この日は団体客の姿はなく、家族連れが断続的に見られる程度だった。コロナ前と比べると、観光客は2~3割に落ち込んでいるという。

 大内宿で「ねぎそば」を提供する三澤屋社長の只浦豊次さん(66)は「この1年を超える経験で、店側はかなり学習した」と感染防止対策の徹底ぶりを説明する。

 ただ、その口調には、観光地としての誘客への思いと、人流を抑制する取り組みのはざまにある悩ましい思いがにじんでいた。