いわき工場爆発、鎮火阻む高温の亜鉛 自然冷却に数日かかる見通し

 

 いわき市常磐岩ケ岡町沢目の化学品メーカー堺化学工業湯本工場で爆発事故が発生してから、18日で1週間が経過する。工場の建屋内にはいまだに高温の亜鉛が残っており、鎮火には数日かかる見通し。いわき中央署などは17日から実況見分を再開し、事故の原因を調べる。

 事故は11日午前7時40分ごろ、亜鉛の粉末を製造する工場建屋で発生した。建屋内にいた協力会社の20~60代の男性従業員4人がやけどなどで重軽傷を負った。市災害対策本部によると、工場に残された亜鉛の温度は16日午後3時現在で約290度となっている。

 亜鉛は水や酸素に触れると発火する性質があるため、現在は損傷した建屋に雨対策のシートを取り付けたり、外気に触れないよう亜鉛を砂で覆ったりして、自然冷却しているのが現状だ。市消防本部は、鎮火の目安となる100度程度まで下がるのを待って活動を行う。

 堺化学工業によると、事故当日は従業員が建屋内にある亜鉛末の分別装置「分級ファン」の稼働スイッチを入れた直後に異音がし、爆発したという。昨年12月の定期点検では異常は確認されず、前日の運転でも変わったところはなかった。

 いわき中央署は、業務上過失傷害の疑いも視野に入れ、詳しい状況を調べる。