被災地への鎮魂の思い歌に、南相馬出身の元教員 CDデビュー

 
CDデビューを果たした網倉さん

 南相馬市小高区出身の元教員、網倉(あみくら)志津子さん(63)は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した実家や教員時代の教え子への思いを込めた歌2曲「それでもふるさとに」「好きなのに」でCDデビューした。網倉さんは「愛する人を失った人へ届けたい歌。多くの人に聴いてほしい」と話す。

 網倉さんは本県で約30年間、小学校などで教員を務めた後、2010(平成22)年に山梨県へ移住。現在は甲府市で飲食店を経営し、福島の地酒などを提供しながら、本県をPRしている。

 歌は、いとしい人への思いを込めた鎮魂歌と銘打ち、網倉さん自ら作詞した。「あなたはいないのネ」「あの家は今はもうないけれど」などのフレーズが繰り返され、教員時代の教え子や小高にあった実家が被災した悲しみが歌詞に反映されている。

 網倉さんは4月30日、CDデビュー報告のため、南相馬市役所を訪れ、林秀之副市長の前で2曲を熱唱。林副市長は「人の心に訴えるような歌詞で感動した。歌を通して、南相馬市の観光大使になってもらいたい」と述べた。網倉さんは「気持ちはいつも南相馬の人たちと共にある。今後も南相馬、福島のことを知ってもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。CDは1400円。