郡山でコロナワクチン接種後「陽性」 70代男性、事前に感染か

 

 郡山市は17日、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受けた70代男性が、接種2日後の16日に受けたPCR検査で陽性となったと発表した。市は男性が接種前から感染していたとみている。男性は接種前日まで倦怠(けんたい)感があったが、予診で申告せずに接種したという。接種会場の安全性に関わることから、市は予診での感染疑いの擦り抜けがないよう、再発防止策を検討する。ワクチン接種後に新型コロナの感染が確認されるのは県内で初めて。

 14日に八山田会場でワクチンを接種した。その後、12日に会った県内陽性者の濃厚接触者になったとの連絡があったため15日にPCR検査を受け、陽性が分かった。16日時点では軽症で、倦怠感や味覚障害があるという。

 接種前日までの体調不良は、感染判明後の保健師による聞き取りで分かった。ワクチンの接種会場では、接種前にあらかじめ記入した予診票を基に医師の診察を受ける。だが、市が対象者に発送している予診票には日別で体調の状況を確認する欄はなかった。このため、結果として男性のあいまいな自己申告を信じ、体調不良の見逃しにつながってしまった可能性がある。

 接触者らにPCR検査

 市は、会場で接触した可能性がある接種者19人と医療従事者16人についてPCR検査を行う。会場は接種後に毎回消毒していることから、17日は通常通り接種を行った。本田文男市保健福祉部長は「体調に不安がある人は接種を避けてほしい」と呼び掛けている。