スマホで聞ける!アクアマリン音声ガイド 接触を避け本格解説

 
アクアマリンふくしまに導入された音声ガイドの画面(右)。飼育員の「生き物の生態を知ってもらいたい」という思いが込められている

 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは、飼育員の考えた生き物の生態や見どころの解説を聞くことができる無料音声ガイドを導入した。来場者が館内にあるQRコードを自分のスマートフォンで読み取ると、音声に加えて画像や解説文などが表示される仕組みで、人との接触を防ぎながら本格的な解説を受けることができる。同館は「安心して展示を見ながら、生き物の魅力を直接感じてほしい」と呼び掛けている。

 県内屈指の観光名所である同館も、昨年は新型コロナウイルスの影響で来館者が減少した。飼育員らは、外出を控える人々にアクアマリンにいる生物に興味を持ってもらおうと動画投稿サイト「ユーチューブ」などを活用して情報発信に取り組んだ。動物の生き生きとした姿を伝える投稿や、展示の裏側を紹介するオンラインツアーは反響を呼んだ。

 しかし「五感で学ぶこと」を大切にする水族館として、なんとか感染防止対策を施した状態で展示を見てもらえないかと議論を重ねた。その結果、感染拡大前に行われていた飼育員による館内解説を引き継ぐ形で、スマホを活用した無料音声ガイドの導入を決めた。

 ガイドは25本用意され、同館を象徴する「潮目の大水槽」の三角形のトンネルで飼育する生き物や、本県の川と沿岸の展示などについて解説している。サンマの飼育の難しさやカワウソの暮らし方など、飼育員の視点ならではの情報も盛り込んでいる。

 同館職員の金成美枝さん(43)は「解説には飼育員たちの思いが込められている。実際に生き物を見ながら聞いてみてほしい」と話した。