「福、笑い」全国に 磐城農高生が願い込め田植え、県内高校生初

 
級友と笑顔で「福、笑い」の苗を植える生徒たち

 いわき市植田町の磐城農高1年生は18日、同校の水田に福島県の新たなトップブランド米「福、笑い」を田植えした。県内の高校生が同品種を田植えするのは初めてで、生徒たちは「全国に知れ渡るおいしいコメになってほしい」と願いを込めた。

 収穫後は首都圏の百貨店などで販売される予定。地元の高校生が生産したトップブランド米として、付加価値を付けて販売する戦略もあるという。田植えには食品流通、園芸、緑地土木、生活科学の全4学科の1年生約150人が参加。園芸科3年生らの協力で約15アールの水田に手で苗を植えた。園芸科1年の生徒(15)は「高校生として初めて『福、笑い』を田植えできてうれしい。順調に育ってほしい」と話した。

 今秋から本格的な販売が始まる「福、笑い」を生産できるのは、極めて高い品質や食味を確保するため、県オリジナル米生産販売推進本部が認定・登録した研究会に所属する生産者に限られている。認証GAP(農業生産工程管理)の取得や研修への参加なども登録の要件となっている。

 国内認証「JGAP」を取得している磐城農高は、同推進本部の認定・登録を受けた「いわき福笑い研究会」に所属しており、本年度は36アールの水田で「福、笑い」を生産する。

 14年がかりで開発された「福、笑い」は県産米のけん引役として、県産米全体のイメージアップや販売シェア(占有率)の拡大、販売価格の引き上げを図る重要な役割を担う。

 いわき福笑い研究会の事務局を務め、いわき市でコメの集荷や卸、小売りなどに取り組む相馬屋生産部長の井塚雄三さん(37)は「福島県に本当においしい品種が誕生した。ストーリー性を持たせるなどしておしいさを伝え、コメの消費拡大につなげたい」と意気込む。