古民家改装 大玉に古書店オープン、静岡出身女性 移住きっかけ

 
「紙の本の楽しさを伝えていきたい」と話す麻衣さん

 大玉村の佐藤麻衣さん(32)は17日、村内に古書店「ころがろう書店」をオープンした。麻衣さんは「転がすように古書を次の買い手につなげていきたい。いつか、誰かがその本を楽しんだ気配を感じながら、物語に触れてもらえればうれしい」と話す。

 麻衣さんは静岡県出身。夫の研吾さんが大玉村地域おこし協力隊(2018年6月~今年3月)を務めた縁で麻衣さんも昨年3月に村内に移住した。1級建築士の資格を持ち、移住前は建設会社に勤務。移住をきっかけに「好きな近代文学を生かした仕事がしたい」と、同じく1級建築士の研吾さんらと古民家を改装し、古書店を開店した。

 近代文学を中心に川端康成や谷崎潤一郎、夏目漱石などの古書や実用書、美術書など500冊以上を取り扱っている。また古本に布地で新たな表紙カバーをかけるサービス「お召し替え本」を3千円から受け付けている。今後、店舗内に作業場を整備し、製本や古書に関するイベントの開催も検討している。

 麻衣さんは「難しそうな近代文学に親しんでもらえるよう、テーマを設けた古本パックも提案している。電子書籍が普及する中、紙の本の楽しさを伝えていきたい」と話す。

【ころがろう書店】
▽住所=大玉村玉井字五里田150
▽営業時間=午前9時~午後5時。日曜日、祝日定休。オンラインショップも運営
▽電話=0243・24・7207