新型コロナ、自宅療養の支援加速 若松医師会、オンライン診療

 

 県内で新型コロナウイルス感染症の自宅療養者が増えている中、支援の動きも本格化している。会津若松医師会は20日、自宅療養者や自宅待機中の濃厚接触者に対する電話によるオンライン診療を始めた。療養者らの安心につなげるとともに、新型コロナの治療を担う指定医療機関の負担軽減を図る狙いがある。

 「医師会として地域医療を守る」。会津若松医師会の矢吹孝志会長(71)=猪苗代町=は強調する。会津若松医師会は、会津若松市、猪苗代町、磐梯町の3市町の医師で構成する。会津若松市では、4月下旬から感染者が急増、自宅療養者も増えており、医療逼迫(ひっぱく)の状況は深刻だ。

 オンライン診療では、自宅療養者の健康観察をしている保健師と連携する。保健師が電話で様子を確認し、腹痛などの訴えがある場合、医師会の当番医師に連絡。その後、医師と自宅療養者が直接電話でやりとりする。発熱や咳などの新型コロナの症状があり治療が必要と判断した場合は保健所に連絡し、指定医療機関に引き継がれる。そうでない場合は処方箋を出すなど診察する。薬は薬局などが自宅療養者と接触せずに家の前まで届ける「置き配」をする。

 当番医師は19人で、日替わりで担当する。矢吹会長は「地域医療に欠かせない医者が感染するわけにはいかない。感染を防御し進めていく」と話した。

 県は自宅療養者が療養中に病状が悪化した場合、電話などで診療できる体制も整える方針。療養者方に往診したり、診療を受け付ける医療機関への支援も実施する。県内ではいわき市医師会も自宅療養者への対応について検討している。医師による往診や電話診療などを想定しているという。