豊間の復興振り返る 住民ら記録誌発行、避難生活経験など紹介

 
記録誌を発行した遠藤会長(右から2人目)ら協議会メンバー

 いわき市の豊間区で東日本大震災からの復興に取り組むふるさと豊間復興協議会は、震災から10年の節目に記録誌「豊間 復興まちづくり 10年間の記録と検証」を発行した。同地区長の遠藤守俊会長は「復興に向かう軌跡を形に残し、後世につなげたい」と話す。

 住民主体で取り組んできた復興への思いや道筋を記録することで風化防止と防災に役立ててもらうのが目的。同地区の復興を支援した個人、団体へ感謝の思いも伝えようと制作した。

 A4判62ページで、活動の記録をデータや写真で分かりやすく紹介。避難生活を送った住民8人の経験談、遠藤会長ら、同協議会に携わった地区関係者が10年間を振り返った思いを掲載している。

 また、東京都立大の高見沢邦郎名誉教授をはじめとする都市計画などの専門家が同地区の取り組みを検証し、小さな地域が力を生かして生き残るための意見や考えをまとめた。遠藤会長は「日本各地で今後起こるかもしれない巨大災害に備えてもらうきっかけになれば」と話している。記録誌は3000部を発行。市内の各図書館やいわき震災伝承みらい館で手に取ることができる。問い合わせは同協議会事務局(電話0246・98・6100)へ。