古川池の改修事業に着手 日大工学部が防災親水公園化プロジェクト

 
品川市長(前列右)にプロジェクトの内容を説明した手塚准教授(2列目左)ら

 日大工学部は本年度、郡山市の同大近くにある古川池の防災機能向上や環境保全を図る「防災親水公園化プロジェクト」に着手する。同池は2019年の東日本台風(台風19号)で増水し、周辺の学校や家屋が浸水被害を受けた。池の改修を担う市と同大の研究、地域住民による環境保全活動が連携することで、池の機能促進を図る。

 同大土木工学科水環境システム研究室の手塚公裕准教授をリーダーに、同大の教授・准教授6人が協力して進める。田村町と安積町にまたがる古川池は阿武隈川の旧支流で、徳定川が流入している。池内には土砂や樹木が多く十分な貯水量が確保できていないことから、市は本年度、貯水量を増やすために池内の土砂を除去する工事を行っている。同大は6月ごろから貯水可能量などを調査し、市の整備計画に協力する予定。

 また同池は、ヘドロの堆積やごみの不法投棄で「水質が良いとはいえない」(手塚准教授)状態にある。同大は夏ごろから、同池に水質浄化機能の高い「植生浮島」を設置して水質改善に向けた実証実験を行う予定で、周辺住民でつくる古川池愛護会の清掃活動と併せて環境美化を図る。将来的には水遊びや釣りなどができる環境の実現を目指す。

 手塚准教授やプロジェクトに協力する古川池愛護会の役員らは21日、市役所で品川萬里市長にプロジェクトの内容を報告した。品川市長は「整備に最大限の努力をしたい。歴史的価値のあるプロジェクトだと思う」と話した。