朝ドラ舞台「相乗効果を」 福島など4市連携、観光や移住推進へ

 
朝ドラを通した連携を確認した(左から)遠藤久慈市長、菅原気仙沼市長、熊谷登米市長、市村福島市商工観光部長

 東日本大震災後にNHK朝ドラの舞台となった福島市をはじめ、宮城県の気仙沼、登米両市、岩手県久慈市が連携し、観光周遊や物産振興、移住定住促進などに取り組む事業を始める。4市の首長らが22日、気仙沼市で記者会見し、朝ドラを活用した上で「4市連携の相乗効果を高め、復興の様子や魅力ある情報発信を進めていく」とした。

 福島市は昨年の「エール」、気仙沼、登米両市は17日放送開始の「おかえりモネ」、久慈市は2013年にヒットした「あまちゃん」の舞台地となっている。

 事業名は「おかえりプロジェクト」。おかえりモネの放送開始で全国から東北に注目が集まる今、3カ年計画で各種事業を始め、観光や物産、移住促進の情報発信や商品開発を展開。コロナ禍で実施時期は未定だが、4市の周遊モデルコースや旅行商品をつくり、地場産品を贈る宿泊キャンペーンも行う。7月から「東京交通会館」(東京)に「観光・物産・移住定住情報発信センター」を設置し、首都圏在住者の相談も受け付ける。

 記者会見では菅原茂気仙沼市長が「単独では得られない相乗効果を最大限生かしたい」、熊谷盛広登米市長が「積極的な情報発信を進める」、遠藤穣一久慈市長が「4市の連携は広がりのある取り組みだ」、市村尊広福島市商工観光部長が「交流人口や定住人口の拡大につなげる」と意気込んだ。

 連携は木幡浩福島市長が朝ドラ効果の維持に向けて各市に呼び掛け実現した。木幡市長は「朝ドラは被災地に光と力を与える。連携することで被災地への関心を呼び起こし、復興創生の加速とコロナ禍の回復につなげたい」としている。

感染者と接触の木幡市長欠席

 記者会見には、福島市の木幡浩市長も出席予定だったが、公務で会った人の新型コロナウイルス感染が21日判明したため急きょ欠席した。木幡市長は濃厚接触者に該当しないが、接触者として自宅待機した。PCR検査の結果は23日に判明する。同市は変異株のまん延に伴い、感染者の関係者を広くPCR検査している。