全国に届け「常磐もの」 ハナダイ煮付け、いわきの2社が商品開発

 
パッケージをデザインした高校生の動画の前で「常磐もの」使用の新商品を紹介する曲山代表(左)ら

 いわき市のラーメン店「創作麺やま鳶(とんび)」と水産加工業「上野台豊商店」、湯本高美術部は、「常磐もの」として知られる本県魚介類を全国にアピールしようと、地元で水揚げされたハナダイを活用した商品「花鯛の幸せ煮」を共同開発した。6月11日から、協力企業のマルト(いわき市)のスーパーなどで販売する。

 東日本大震災から10年の節目を迎える中で、やま鳶代表の曲山修太さん(37)、妻で代表理事の真美さん(26)が「常磐ものをPRしてさらなる復興につなげたい」と、今年1月から開発に着手。知名度こそないものの、味が良く、縁起物のタイの一種のハナダイを食材に選んだ。

 同店が作成したレシピに基づき、上野台豊商店が加工する。煮付けにしたハナダイを冷凍の状態で販売し、湯煎するだけで味わえる。真美代表理事は「魚をうまく調理できる人が少なくなっている中で、すぐに食べられるように工夫した」と説明する。

 商品のメインターゲットは若者。曲山さん夫妻の母校でもある湯本高美術部員からパッケージのデザイン案を募り、寄せられたイメージを基にデザイナーが決定した。タイをあしらった明るく、めでたい図柄となり、曲山代表は「高校生が関わることで、若者が興味を持つきっかけになると思う」と話す。味も若者向けにと、あっさり仕上げた。

 商品発表会が25日、いわき市で開かれ、湯本高生が動画でパッケージのデザインの工夫点などを紹介した。上野台豊商店代表の上野台優さん(45)は「若い人たちに魚を食べてもらうきっかけになってほしい」と期待を込めた。商品はハナダイ2匹入りで800円。問い合わせは創作麺やま鳶(電話080・3327・6661)へ。