福島県観光支援「17事業」選定 観光庁、風評対策として後押し

 

 観光庁は25日、福島観光を促すため、自然や食材を生かしたツアー企画など17件の支援事業を選んだと発表した。東京電力福島第1原発事故や、今年2月以降続く地震の風評対策として、観光資源の発掘とPRを財政面で後押しする。1事業当たりの補助額は最大1500万円。

 郡山市では地元観光協会を中心に、旅先で働く「ワーケーション」と農業体験、温泉を組み合わせた観光商品をつくる。会津若松市などでは「絶景」「美食」をテーマとした平日限定の旅行プランを企画する。

 政府は第1原発の処理水を海洋放出する方針を決め風評被害が懸念されている。今年2月に最大震度6強の地震が起きて以降、大きな揺れも相次いでいる。

 相双地方の伝統行事「相馬野馬追」が今年、動画投稿サイトなどを活用し、ライブ配信されることが26日、分かった。南相馬観光協会が観光庁にライブ配信を提案し、本県観光支援事業の一つの「『相馬野馬追1000年の記憶』魅力磨き上げ事業」の選定を受けた。

 同協会や南相馬市によると、騎馬武者行列や神旗争奪戦、甲冑(かっちゅう)競馬など各種行事をライブ配信する。配信中には広告として地元企業のPRなども行う方針。

 具体的なカメラの台数や撮影方法、場所などについては今後協議して決める。同協会の比護隆之事務局長は「新型コロナの影響で見に来ることができない人も多い。配信を通して野馬追に少しでも興味を持ってもらえれば」と期待した。

 相馬野馬追の開催は7月24~26日。新型コロナの影響で規模を縮小した昨年を挟み、2年ぶりにほぼ通常通りの形で開かれる見通し。