新型コロナ、ワクチン余り手探り キャンセル待ちのリスト活用

 

 新型コロナウイルスのワクチン接種で課題の一つとなっているのが、予約のキャンセルで発生するワクチン余り。接種を進める県内の市町村や医療機関は、余ったワクチンを優先して接種する人の「キャンセル待ち」リストを作って準備するなど、手探りの対応が続いている。

 ワクチン接種が県内各地で本格化し、それに伴って予約キャンセルも発生している。余った分のワクチンについては、各市町村が優先接種先を決めるなどして対応している。

 会津若松市では23日に始まった集団接種で3人のキャンセルが出たため、看護師や保健師が急きょ接種を受けた。担当者は「キャンセルに備え、余剰分の接種を受ける人のリストを作っていたので対応できた」と振り返る。

 いわき市ではキャンセルが出たら、インターネット上の予約システムにすぐに反映され、予約がすぐに埋まり、無駄にせずに済んだ。ただ、今後は接種する人の対象が広がり、キャンセル数の増加も予想される。

 いわき市の担当者は「接種人数が多くなれば、未接種者をすぐに見つけられない可能性もある」とし、「会員制交流サイト(SNS)の活用や『予約バンク』のような仕組みをつくるなど、何かしらの対応を考えていく必要がある」と指摘する。

 一方、対応が決まっていない自治体もある。田村市では、取り扱いを検討中だ。担当者は「このまま余りが出ないのが理想だが、発生した場合に備えて対応を検討しなければいけない」と話す。