旧熱塩加納村、60年前の郷土資料復活、調査の元担当者が再構成

 
遠藤市長に旧熱塩村の郷土史を復活させた冊子を贈った大沢さん(右)

 元熱塩加納村長の大沢君一さん(93)は、古里の歴史、文化、風俗などをまとめた郷土資料調査書を約60年ぶりに復活させ、冊子「六十余年前の我が熱塩村」として100部作製した。

 県教委とNHK福島放送局が1958(昭和33)年に、合併前の旧市町村ごとに行った郷土資料調査の際、熱塩公民館の職員だった大沢さんは地域をくまなく歩いて住民40~50人に聞き取りをして、旧熱塩村の歴史、風習、生活などを調べたという。当時の婚礼や葬儀のしきたり、年中行事、伝説や昔話のほか、熱塩温泉小唄や熱塩音頭の歌詞、地元の偉人である瓜生岩子の一生、当時の農具の写真なども紹介している。

 当時はガリ版印刷で15部ほど作製しただけだったが、大沢さんは多くの人に知ってもらおうと、地元で出版物を作っている遠藤仁さん(71)に依頼。遠藤さんが当時の文章をパソコンで打ち直し、表や写真なども見やすく再構成した。

 「調査書をひもとくと、60年以上前の古里の暮らしが今によみがえってくる」と大沢さん。25日に喜多方市役所を訪れ、遠藤忠一市長に冊子を贈った。当時関わった人や友人、関係機関に配布されるという。