喜多方・上堰棚田を認定 福島県内初、国の棚田振興活動計画

 
県内で初めて指定棚田の計画認定を受けた喜多方市山都町の上堰棚田

 喜多方市山都町にある上堰(うわぜき)棚田の振興を図る計画が、国の「指定棚田地域振興活動計画」の認定を受けた。棚田を核とした地域振興や、景観保全などの活動を国が認定する制度で、同市によると、認定を受けるのは県内で初。計画を提出した地元協議会は国の交付金措置を受け、耕作放棄地の削減や景観の維持などに取り組む。認定は26日付。

 上堰棚田がある本木、早稲谷両集落の農業者や市、県でつくる「上堰棚田地域振興協議会」が計画を提出していた。対象の農地面積は計約6ヘクタール。計画は〈1〉棚田等の保全〈2〉多面にわたる機能の維持・発揮〈3〉棚田を核とした棚田地域の振興―が柱で、本年度から4カ年。

 具体的な目標では、2024年度までに自走草刈り機1台を導入し、荒廃農地を60アール減少させる。棚田で収穫するコメや収穫米を原料とした酒の販売量を増やし、周辺に桜100本、菜の花30アールを植える。

 棚田を活用した農村交流体験イベントも開催し、他地域との関係人口を増やす。棚田の風景を会員制交流サイト(SNS)で発信し、魅力をPRする。

 市によると、今回の認定で、4年間で計約240万円の交付金の措置が受けられることから、一層の棚田の振興が進む見通し。

 同協議会の高橋節夫会長(72)は「認定はうれしい。棚田は地域の宝。行政と住民が一体となって守っていきたい」と話す。

 国は19年、山間部の傾斜地につくられた「棚田」の自然環境の保全や景観の形成などを目的に棚田地域振興法を策定し、全国の指定棚田地域振興活動計画を認定している。