輸出用「清酒製造免許」取得 只見・米焼酎ねっか国内第1号

 
清酒製造免許の通知書を受けた脇坂さん

 輸出用に限定して日本酒の製造を認める新たな免許が28日、田島税務署(南会津町)から只見町の米焼酎メーカー「ねっか」(脇坂斉弘代表社員)に交付された。受け付け開始の4月1日に申請、交付第1号とみられる。海外で日本酒人気が高まる中、輸出拡大への期待がかかり、同社は年間約2000リットルを製造、商社と協力して香港への輸出を計画している。

 需給バランスを維持して過当競争を防ぎ、酒税収入を確保するため免許交付を制限できるという酒税法の規定から、国内消費が落ち込む日本酒製造への新規参入は、買収や事業承継などを除き、長く認められてこなかった。しかし、米国やアジアなど海外での日本酒人気を背景に、2020年度税制改正で規制緩和が決まった。

 この日交付された「輸出用清酒製造免許」は、既に海外への販路を確保していることを条件とする。生産した日本酒の国内販売ができない代わりに「製造所ごとに年間6万リットル以上」の生産条件を撤廃。少量生産によるブランド価値向上や、小規模企業の参入を見込む。

 同社は17年から地元の米を使った米焼酎の製造、販売をしており、香港などに輸出している。脇坂さんは以前、県内の酒造会社に勤務し、日本酒造りのノウハウもあることから「耕作放棄が進む地元の水田を守りたい」と日本酒造りへの挑戦を決めたという。