センサーカメラ成果 西会津町の鳥獣被害対策、通信機能活用し効率化

 
通信機能付きセンサーカメラから送られたイノシシの画像

 西会津町は2019年からNTTドコモと協力し、通信機能付きセンサーカメラを使った鳥獣被害対策で成果を上げている。動くものに反応して撮影した画像を同時にスマートフォンに送信できるため、捕獲した動物の把握、わなの見回り回数減など、作業の効率化につながっている。

 町は、イノシシやサルによる農作物被害が深刻で、以前から動きに反応するセンサーカメラで監視していたが、毎回現地でメモリーカードを回収し、画像を確認する必要があった。

 同社と連携し19年度から町内18カ所のセンサーカメラに通信機能を付けたため、動くイノシシなどに反応して撮影された画像が、インターネット経由で町職員や猟友会の会員らのスマートフォンに届き、現場に行かなくても状況を確認できるようになった。

 町によると、20年度は雪が少なく木の実が豊作だったことから動物の動きが活発で、捕獲数がイノシシ92頭(前年度6頭)、サル88頭(同82頭)、クマ87頭(同13頭)と大幅に増加。町職員や猟友会の会員は対応に追われた。しかしカメラのおかげで、どこに動物が出没するか傾向が分かり、効率的にわなを仕掛け、かかったらすぐに対応できるようになり、猟友会の負担が減った。

 ただ、動物が動くたびに写真が撮影され、通知が届きすぎてしまうことや、大量に撮影された写真や動画などの確認作業に追われてしまうなどの課題もある。

 町は昨年秋、カメラの数を町内30カ所に増やした。24日には町とNTTドコモが町のデジタル戦略に基づくまちづくりで連携協定を結んだ。薄友喜町長は「野生動物による被害が農業をやめるきっかけにもなる。連携協定によって、さらなる対策強化につなげたい」と話している。