「予診票記入」サポート 福島県薬剤師会、服用薬証明書も提供

 
「迅速で円滑なワクチン接種のために協力したい」と話す直箟さん

 新型コロナウイルスワクチン接種の迅速化に向け、県内各地で予診票の記入や、高齢者らに分かりづらい接種予約をサポートする動きが広がっている。

 県薬剤師会は、接種会場で提出する予診票の記入の手助けを行っている。また、接種を受ける人の薬の服用状況をまとめた「服用薬証明書」を提供し、重いアレルギー症状が出るなど万が一の事態に備えるための取り組みも進めている。

 同会に所属する薬剤師がいる薬局で実施しており、県民に最寄りの「かかりつけ薬局」を訪ねるよう呼び掛けている。

 予診票には、現在病気の治療を受けているかどうかや、薬や食品などでアナフィラキシーなどの重いアレルギー症状を起こした経験の有無などを記入する。

 薬剤師は、予診票の下書きに実際に書き込むなどしながら正確な記入を手助けする。接種会場での手間を省き、接種の迅速化につなげる狙いがある。

 また、普段薬を飲んでいる人は服用薬を記録した「お薬手帳」を接種会場に持参する必要があるが、かかりつけ薬局は手帳に代わる服用薬証明書を提供。重いアレルギーの薬を服用した有無など、接種の際に確認が必要な服薬情報を記載する。

 ワクチン接種対応を担当する直箟(すぐの)晋一常務理事(52)は「接種が迅速に進むよう協力するとともに、万が一の事態への備えも万全にしたい」と話す。

 若松市、予約補助に広報車

 会津若松市は28日まで5日間、市内各地で高齢者の接種予約を補助するため広報車を走らせ、呼び止めた市民の予約申し込みをその場で手伝った。

 市は専用のダイヤルで予約を受け付けているが、一時、電話がつながりにくい状態になったことを受け、予約していない高齢者が多い地区を回った。

 集合住宅の駐車場で停車し、音声を流していた広報車の元に、男性(81)が相談に訪れた。市職員が代わりに専用ダイヤルに電話をかけ、男性に話を聞きながら手続きを行った。

 男性は予約を無事に終え「広報車が来なければ、予約しようと思わなかった。スムーズに予約できて助かった」と話した。

 広報車を見て近づいてきた別の女性(81)は数日前に予約を終えたというが、「電話がつながらず不安なを感じている人にとって、広報車の巡回はありがたいと思う」と話した。

 市によると、広報車では1日に5~10人程度の予約手続きを補助した。