いわき・田人地区の廃校舎に新拠点 電気自動車開発タジマモーター

 

 電気自動車(EV)開発などを手掛けるタジマモーターコーポレーション(東京都)は、いわき市の旧田人二小の廃校舎を活用し「いわき次世代モビリティ研究開発センター(仮称)」を6月末に開所する。電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)に使われるバッテリーなどの研究開発拠点となる見通しで、本県発の技術革新が期待される。

 同社によると、拠点は環境に配慮した次世代の乗り物などを主な研究のテーマとし、災害時などにも活用できる家庭用蓄電池や日産リーフのバッテリー開発などに取り組む。将来は水素自動車に関する事業開発も視野に入れている。研究開発に合わせ新卒者を中心に地元雇用も進めるという。

 旧田人二小はいわき市の中山間地に位置する田人地区にあり、2014(平成26)年3月に児童数の減少に伴い閉校した。地区の少子高齢化は現在も進んでいることから、同社は現在開発中の超小型EV(全長2.5メートル、幅1.3メートル)を活用し、地区の買い物支援や乗り合い車両の導入にもつなげる構想を描く。

 同社は、バッテリー分野の産業集積と利活用の先進都市を目指す「いわきバッテリーバレー構想」に関心を持ち、いわき市への進出を決めた。当初はいわき市四倉町の四倉中核工業団地にEVの製造拠点の整備を計画していたが、より良い開発環境を整えようとする中で、田人地区へと変更した。拠点整備の計画は近く、正式発表する方針だ。

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 タジマモーターコーポレーション 1978(昭和53)年に創業し、電気自動車(EV)や競技用自動車などの企画、設計、製造の事業を展開している。環境に配慮した次世代型小型EVの開発に取り組み、南相馬市の福島ロボットテストフィールドでテスト走行を行っている。資本金は3000万円。